暗号とは・暗号技術の歴史
暗号技術と言うと難しく聞こえます
宇宙のような響き…
暗号化方式の差はなに?
どれだったら安全なの?
公開鍵暗号化方式のRSAを理解するには数学を勉強する必要がございます
以下のような知識がまず必要
- 因数分解
- 互いに素の関係
- 合同式(mod)
今回はもっと簡単な話をいたします
そもそも暗号ってなに?
暗号技術の歴史をみていきましょう
換字式暗号
シーザー暗号:紀元前1世紀
ローマ皇帝ユリウス・カエサル (ジュリアス・シーザー) が使ったことから、そう呼ばれるようになりました
一定の文字数ずつずらす方法です
平文:Hello
暗号文:Fcjjm
2文字ずつずらすとこのようになります
“〇月〇日に気をつけろ” などのように注意喚起に使用していたようです
この後にでてきた換字式暗号は、暗号表を使ったランダムな換字方式
平文 | A | B | C | D | E |
暗号文 | J | Q | D | V | G |
転置式暗号
平文の文字をマス目に並べ、一定の規則に従いシャッフルして作る暗号
ギリシャ人が転置式暗号を使う:紀元前7世紀
1 | 2 | 3 | |
1 | 五 | 月 | 八 |
2 | 日 | は | 母 |
3 | の | 日 | ♡ |
2 | 1 | 3 | |
3 | 日 | の | ♡ |
1 | 月 | 五 | 八 |
2 | は | 日 | 母 |
解読法
換字式暗号は頻度分布という解読法があり、それぞれ言語によって使われる頻度が高いアルファベットが存在します
出現頻度の高いアルファベットをそのアルファベットに置き換えると解読の大きな手掛かりになります
このように、解読されにくい暗号方式を考えては解読されを繰り返し、現代では高度な暗号化方式になっています
現代の暗号化方式は解読に大変時間がかかるように作られています
クレジットカードの情報を守るためにもRSA合成数が使われています
実際に自分で暗号を考えて作ってみると、現代技術の詳細はわからずとも、概要を理解する助けになりますので是非お試しください